面白いアクション映画を観たいという方、
そして「絶対外したくない」という方にオススメしたいのはこれ。
ダニエル・クレイグ版『００７』（2105年5月時点で３作）です。
アクション、ストーリー構成、俳優の魅力、音楽、キメ感（演出）、どれもいいです。マイ・ベスト・アクションMOVIEというわけではありませんが、大好きな映画ではあります。
みなさんご存知の通り『００７』は、英国諜報員のジェームズ・ボンドが世界を股にかけ様々なトラブルや悪の組織と闘う、アクションあり、男の友情あり、ロマンスありの大人気シリーズなわけですが、もともと原作は小説です。
海軍情報部とMI6で特別工作に関わっていた作者イアン・フレミングが自らの経験を活かし書いた作品だったようです。
そしてジェームズ・ボンド役は代々受け継がれてきており、現在（2015年5月時点）は７代目。英国俳優ダニエル・クレイグが演じています。
今回はこのダニエル・クレイグ版『００７』３作品の1作目『００７ カジノロワイヤル』について書きたいと思います。
本作はある種これまでの『００７』シリーズにさよならを告げる作品、といったところでしょうか。
これまで、本シリーズは何十本と作られてきたわけなので、ジェームズ・ボンド役は変わってはいるものの、マンネリ感がでてきてしまっていたわけです。そのため制作サイドも様々な試みをしてきましたが、どことなく”迷走感”が漂っていました。
だからこそ、そんなこれまでに終止符を打つべく、
新ボンドにダニエル・クレイグを起用し、一気に変えたのです。
何を変えたか。
それは”雰囲気”です。
コメディ感は一切なしで、シリアスな世界観に振り切り、映像もスタイリッシュ。アクションも激しいながらも洗練されています（ダニエル・クレイグの肉体はアクションシーンに説得力を持たせるほど、見事です）。
初の金髪ボンドのダニエル・クレイグが、とにかくクールなボンド像を演じきっている本作、明らかにこれまでのシリーズとは世界観が異なります。
また、設定もこれまでの続きではなく、若き日のボンドが『００７』というポジションにつくところから物語が始まるため、これまでずっと観てきた人も「今回から仕切り直しだ」という感覚で新鮮ですし、本作から見始めた人もすんなり入っていける作りになっています。
かといって、雰囲気を変えたからのお約束まで外してしまっているかと言うと、決してそんなことはありません。
例えば、冒頭の一悶着シーン。こちらもしっかり抑えています。
このシーンは、ボンドに追われる敵キャラがものすごい逃げっぷりを見せます。あまりの身体能力の高さに驚き、調べてみたらどうやらパルクールという運動（スポーツ）の方を起用されているようです。どうりで、動きが半端ないわけです。本当に野生的というか動物的な動きですからね。でも、そんな敵キャラと動き方のタイプは違えど、同等に追いかけるボンドの身体能力も忘れちゃいけません。高いところから飛び降りるわ、壁壊して走るわで、一言「ヒュ～！ワイルド～！」って感じです。
若き日のボンドのエネルギッシュな様が新鮮です。
また、本作のボンドガール、エヴァ・グリーンがう、美しい・・・！
人気№１ボンドガールのダニエラ・ビアンキの様なTHE・アメリカ美人～！という感じではなく、なんというか「日本人でもこういう顔の人いる！」と思わせる様な美しさで、なにか親近感を感じる美人です。
このボンドガールと最初からいい感じにならず、はじめは犬猿の仲っぽくて徐々に絆が深まっていくという設定もいいです。
なお、カジノロワイヤルというだけあって、ポーカーゲームをやるわけですが、そこでの心理戦というか、ボンドの若さゆえの先走り感というか、「ボンドも、まだまだ青いな・・・」と思わせるシーンは、旧シリーズとの対比で楽しめるポイントの一つでしょう。
そして、本シリーズの、というかスパイものの一番のお約束とも言える”裏切り”が最後までしっかりあるのもいいですね。
やはりスパイ映画はこうなければ。ただのハッピーエンドになるように見せかけて、そうはならない。この終盤の裏切りから、もうひと盛り上がりするのが最高！簡単には終わらない！
あとは、何と言ってもラストシーンでしょう。はい。もう言わずと知れた名言、からのエンドロール。
これにて完璧なリブート完了！といった感じでしょうか。
ちなみに、今年の１２月にはダニエル・クレイグ版の最新作『００７ スペクター』が公開されます。現在ダニエル・クレイグ版は『カジノロワイヤル』→『慰めの報酬』→『スカイフォール』の３作品。リブート作品なので『００７』自体が初めての方も『カジノロワイヤル』からで全然ついていけます！１２月の新作前にぜひとも過去作をチェックしておくことをオススメします！
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