『時をかける少女』〜上映中の『バケモノの子』をまだ観に行けてないから、細田守監督の過去作を振り返ってみる〜

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『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督最新作『バケモノの子』がただいま上映中ですがまだ観にいけてません(・ω・)ノそこで、少し前にやった
「『ワイルドスピード』〜スカイミッションまだ観に行けてないけど、必ず行くから今のうちに過去作を復習だ!〜」
と同じように最新作(『バケモノの子』)を観る前に過去作の振り返りをやろうと思います!

今回振り返る作品は……『時をかける少女』!!!

2006年公開作品で、細井守氏の独立後初監督作品であります。
当初公開規模はとても小さかったのですが、口コミによって徐々に火がついていったという名作。
また、主人公の声優をした仲里依紗がハマっていたことでも話題になりましたね(懐かしい…)。

物語は言わずと知れた筒井康隆の原作小説『時をかける少女』の20年後の世界。

今回のアニメ版の主人公 紺野真琴(こんのまこと)は原作の主人公の芳山和子の姪っ子という設定になっています。

主人公の友達グループが3人組のところとかけっこう似た設定はありますが、やはり細井守監督の絵のおかげか映画全体がとても今風な雰囲気になっています。
「これどういう意味だろ?」と興味深いところも多く、観終わったあと「あのときのタイムリープした時にああなってたってことは、こーなるってことで・・・」とついつい理屈を考えてしまうところはタイムリープものの醍醐味でしょう。本作もしっかり考えさせてくれます。

ただ、「桐島、部活やめるってよ」が好きな私からすると学校のシーンとかはナチュラルなスクールカースト臭がして、そこにちょっとやな感じがしないでもなかったです!

なんていうか、桐島風のスクールカーストで言うと主人公たちの3人組は間違いなく「クラスの上の階層のやつら」になります。  
女子1人男子2人でつるんでおり、主人公の真琴はクラスでも活発で自由奔放(ちょっと自分勝手)、男のほうも片方が勉強ができてイケメン、片方が喧嘩が強いお調子者的立ち位置。

男のほうの2人なんて桐島〜でいうところの東出昌大演じる宏樹とかとツルんでた「竜汰」とか「友宏」みたいなやつらじゃねーかよ!そいつらのリア充話かよ!といった風にところどころ思えてしまって…(野球のシーンとか)。

こういうふうに思い始めてしまうと、調理実習のシーンで高瀬くんという作中で地味キャラとして描かれている男が、真琴がタイムリープ能力を調子にのって使ったせいで火傷してしまうシーンとかが

「なぜもう一度タイムリープし直して火傷しないようにしてあげないの?」「ヒエラルキー下っぽい感じのやつにはそういう態度かい!」という風に思えてしまうのです(ま、僕のいいがかりですけど☆)。
そんなこんなでどんどん真琴たちに不信感を募らせてしまい、真琴の友達の女子がぶん投げられた消火器にぶつかって怪我をしてしまうシーンとかも「なんで妹に食べられたプリンを食べに過去に戻ったりしてたのに、この場面ではタイムリープして怪我を防ぎにいかないんだ?」と考える様になってしまい、

もはや
真琴ってあんまいいヤツじゃなくない?
とすら思い始めてきてしまうという…。
というわけで、学校でのシーンはちょっと感情移入しずらかったところがありました。
が!!!そういうマイナス要素を鑑みても映画として十分面白かったです!

何よりこの映画にはフレッシュさがあります。タイムリープする時の「ジャンプ!」といい、見やすくて雰囲気のある「絵」といい、声優陣といい、とてもよかった!とてもフレッシュ!

なんというか、キャラのビジュアル(顔・髪型・服・声)もツボをついてる感じで客層が幅広そうな作品ですよね。  

 

最後はせつない感じにしてくれますし、全体を通してとても楽しめる作品です!
『バケモノの子』も楽しみです!!

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