『HERO』〜なんやかんや木村拓哉はやっぱりすごい〜

映画(movies)
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毎月1日は映画の日ということもあり8月1日(土)久々に母親が「映画に行ってくる」と言い出したので、よし親孝行するか!と思って「おれも一緒に行くよ」と母親の映画に付き合うことにしました。

母と映画を見るなんて久しぶりです。というかこの歳になって母親と映画に行く息子というのもなかなかいないのでは…?(母の年齢は60歳ですので私の年齢はそこから逆算してご想像ください…)

で、一体母さんは何の映画見たいんだろう…。
そう思った僕は母に聞きました。

「母さん。なんの映画観るの?」

やや間があって…

「『HERO』」(やや恥じらいながら答える母)

…いくつになっても女性はジャニーズに弱いということを再確認して僕は家を出る支度を始めました。

正直言うと「母の映画に付き合う」という理由がないと『HERO』は観に行ってなかったです(ドラマ版は見ていたのですが映画で1800円払ってまでは観なくていいや、くらいのレベルなので。あ、ただツンデレの北川景子を観に行くには最適なので、もしかしたら普通に行ってたかもしれない。笑)

  

ちなみにドラマ版のレビューはこちら

映画館につくと、人の入りは多め。空席はほとんどありません。

また、観に来てるお客さんたちの年齢層も幅広い!
賛否はあれど、やっぱりキムタクの集客力は実際まだまだすごいってことですね。

映画が始まってまず気になったのが、”オープニング”。

けっこう長めのアバンタイトルを終えて、ドラマ同様に並木道を歩きながら主要キャラたちが紹介されていくオープニングが始まるわけですが、ドラマ版とほぼ同じ構図、音楽なのでなんというか映画の特別感がちょっと感じられなかったです…。
いや、構図とか音楽とかがドラマと一緒なのはドラマファン的には嬉しいことなんでいいんですけど、逆にオープニングの画面がドラマ版と違ってモノクロなんですよね。
ドラマはカラーなんでちょっと華やかさに欠けてしまい「これ映画版よりドラマ版オープニングの方が”アガる”気がする…」と思ってしまいました。やっぱり映画版のオープニングでドラマ版を踏襲する場合は基本は同じでもちょいとグレードアップしてくれてると嬉しい気も…(あ、でも『鈴木先生』の映画版はオープニングがドラマと完璧に同じだったけど、あのオープニングをスクリーンで観れたことに感動したっけ…。うーん難しい)

序盤は結構展開が早くてポンポン進んでいきます。

木村拓也演じる久利生と、松たか子演じる雨宮はさすがピッタリのコンビネーションでなんだか観ていて懐かしくてよかったです。

あと雨宮と一緒にきた大倉孝二演じる一ノ瀬という検察事務官もよかったですねー!あまり出番は多くないんですけどいい味出してました。

ただ、序盤と違って中盤くらいからはちょっともたつきます。特にペタンクというフランス発祥の球技を久利生達がプレイするシーンがあるのですが、その辺の演出がちょっとくどかったり、終盤も区切りがついた後から結構続いたりして、全体的に長い感じは否めませんでした。   
正直、映画のエンディングテーマになった時に「やっと終わった…」というちょっとした達成感すら覚えたくらいです。

しかし、その時にふと思いました。

そもそも検察のお仕事ってお役所仕事的で面倒な作業や手続きがたくさんあるはずです。
余計なことや面倒なことをたくさんして、事件を解決まで導いていく。きっと当の検事たちだって事件が解決すると「やっと終わった…」って感じると思うんですよね。

そういう意味ではある意味感覚的にはリアルな検事モノドラマなのかもしれない、と思いました。

(あと、北川景子がでてるシーンが多いので画面が華やかで長くても観れちゃう様な気がしました)
個人的には大阪の支部から来た雨宮と一ノ瀬を歓迎するためにいつもの「あるよ」のBARに行くシーンでの演出は面白かったです。

八嶋智人と

 

小日向文世と

  

松重豊!

 

(ボクらの時代にもでてた3人)の存在感が抜群でした!

先ほどの大倉孝二もそうですけど『HERO』って舞台出身の俳優がかなり支えてくれてますよね。

 

テレビの王道、ジャニーズ俳優が主人公を張り、実力派の舞台出身俳優が脇を完璧に固める。

ジャニーズの代名詞とも言えるキムタクのキムタク的な演技と舞台出身俳優の個性的な演技がいいコントラストになっていて、お互いが映える様になってると思います。

そしてなんといってもやっぱり木村拓哉ですね。

  

ちょっと肌が焼けすぎていてかつ茶髪ロン毛なので少しサーファー感が強すぎますが、でもあの”木村拓哉”としか言いようのないキャラクターはやはり特別です。「木村拓哉はどの作品でも同じ」とよく言われますが、それでいいんじゃいないでしょうか。というか作り手も○○役としての木村拓哉にオファーを出すのでなく、木村拓哉役として木村拓哉にオファーを出しているのでしょう!そこまでキャラクターブランドが確立されるのってもはや凄いことですよ!

つらつらと文句も書きましたが個人的には楽しめました!これにて完結という作りではなく、まだ続けられるような作り方になっているので果たしてこの先どうなるのか…。

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