シリーズ1作目『ジュラシック・パーク』の公開が1993年ということで、今回の最新作の22年前というから驚きである。
今回は1作目のジュラシック・パークがリニューアルされてオープンした”ジュラック・ワールド”の物語。
現実世界では1作目から22年が経っているだけあってか、作中の世界でも恐竜がいることがさほど珍しくない様になっている。だからこそ、ジュラシック・ワールドの運営側もより異質で強い種を開発していた。
その新種が脱走して大暴れをするというありがちというかお馴染みのストーリである。主人公はまだティーンの兄弟2人
と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の主人公を演じたクリス・プラット扮する恐竜調教師というか管理人のオーウェン。
あとはサム・ライミ版スパイダーマン3でグエン・ステイシー役を演じたブライス・ダラス・ハワード演じるワールドの総支配人クレア。
クレアは主人公の兄弟の親戚で”おば”にあたる(よって、クリームシチューの人と同じクレアおばさんになってしまう)。
恐竜達が大暴れしワールドは壊滅状態となるが、今回ははっきり死んでしまったという人があまりいなかった。
(だからこそ、あの海のデカイ恐竜に食べられた子守担当の秘書の女性だけやたら目立っていた・・・)
そして、恐竜達の暴走はなかなか!…と思ったが、今思うともう少し迫力シーンが多くてもよかった気がした。
別に残酷シーンなどでなくていいから、単に恐竜の迫力あるドデカイ鳴き声(というか怒轟)や不意打ちの襲撃とかをもっと見たり聞いたりしたかった。
あと、より客にスリルを味わせるため=ワールドの繁栄のため、という人間のエゴで生み出された新種は完全な悪者扱いであったが、その点に対しても少し気になった。「いや、生み出したのあんた達じゃないか」というツッコミを入れたくなってしまう。
命をエゴで作り出し、やばくなったからといって当然の様に悪者扱いし殺しにかかるという風にも見えかねない。
「人間のエゴでこんな自体を巻き起こしてしまった」…という人間たちの反省が少し描かれていてもいい気がした。
また、本作は兄弟の絆、兄弟の両親の関係の修復、オーウェンとクレアの恋愛などが、恐竜の大暴れ展開に小テーマとしてぶら下がっているが、それが、ちょっとどれも中途半端な気がした。
特にオーウェンとクレアの恋愛話は必要だったのか?!最後にちょっとそのニュアンスだけ漂わせておけばよかった気もするが‥。
そして、あのキスシーン。「え?ここでするの??」と思ってしまうタイミングだったから驚いたw
しかし全体的には、ワールドの世界観、恐竜達のリアリティ、スリルシーンなどは見ていて楽しめたので、未体験のド迫力!とまではいかないまでも普通に面白いエンターテイメント夏休み映画であった☆
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