『Chef 三ツ星フードトラック始めました』~史上最強に腹がへる映画~

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一昨日の土曜日に『アイアン・マン』で有名なジョン・ファヴロー監督が監督・脚本・主演を務めた『Chef 三ツ星フードトラック始めました』をTSUTAYAでレンタルして見ました。

土曜日は楽しい週末の始まりだってのに朝からどんより曇り空。昼過ぎからは雨がぱらつきはじめ、まだ16時だってのに薄暗い天気。

「こういう日こそ家で映画でしょ!」

と思ったので気になってた映画『Chef 三ツ星フードトラック始めました』を借りてコンビニで湖池屋ののり塩を買って万全の体制で映画に臨みました。

もともと外も薄暗いからカーテン閉めて部屋の電気を消せば部屋もバッチリ劇場の雰囲気。オープニングの配給会社のロゴが映るシーンでは妙にシーンとした部屋に雨が天井を打つ音だけが響くという、家で映画を観る際に個人的には完璧なシチュエーションでした。

映画は、いきなり最初から超絶リズミカルな調理シーン&ミュージックから始まります。この時点でかなりやってくれそうな感がでています。

出来上がった料理を映したショットももちろんいいんですが、それよりも、非常に小気味よい調理シーンがこの映画では重要です。

料理って出来上がった”結果”の皿だけ見せられるよりも実は材料を切って炒めて盛りつけられる”過程”も見せてもらった方がより一層美味しく見える。それを強烈に実感させてくれましたね、このChefの調理シーンは。

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とにかくでてくる料理がどれも美味そう。

レストランの新作のために研究に研究を重ね作ったコース料理とか(結局店にでることはなかったけど)、恋人役のスカーレット・ヨハンソンに作ってあげたガーリックとイタリアンパセリたっぷりのペペロンチーノとか、キューバサンド、一晩じっくり焼いた肉とか、もう最高です。これは空腹で観るにはきつい。こちらの手持ちは湖池屋ポテチのみですから、いくらのり塩が旨いからってあれだけのうまそうな飯を見せつけられた後ではちょっと物足りません。笑。夕飯前に観るのは危険です。笑

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あと、後半はロードムービーとしてもいい感じです。

アメリカの色んな地を巡っていくんですが、その土地土地の食材を使ってメニューを作って、音楽を聞いてご機嫌で運転をしながら次の街へ。観ているこっちも気ままで楽しい旅気分にさせてくれます。

ストーリーの方は、一見、主人公どん底落ちた風になってるけど、料理の腕前自体はあって、スカーレット・ヨハンソンという最強ボディの恋人がいて、

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そのくせ元奥さんともちょっといい感じで(しもめっちゃ綺麗で巨乳って…)、なついてくれてる可愛い子どももいて、男気ある後輩もいて、って全然恵まれてるじゃん!

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しかも、フードトラック出してからはいいことしか起こらないじゃん。どん底なめんな!

と、言いたくなる気がしないでもないですが、反面、批評というものの存在について、自分が大切にしている仕事への向き合い方について、子どもとの接し方、幸せについてなどを結構しっかりと表現してくれていて、思わず観ていて「うんうん、そうだよな~!」と納得、関心してしまいます。

それにSNSの拡散の影響力みたいなものが描かれていたのも洒落てて、現代に沿ってて、説得力あって、よかった。SNSの”諸刃の剣”感が上手に利用されていました(=悪い評判もいい評判もインパクトがあれば瞬く間にに拡がる点)

つまりこれは、どん底=真っ暗。ではなくて、どん底といえども人によって全然世界の見え方は違うってことなんだと思います。

立ち直るときや復活するときだって、なかなかうまくいかないでトラブル続きの人もいれば、この人のパターンみたくイイことばかりトントン拍子につづいて成功しちゃう人もいる。

僕はなんか、

「成功と苦労の比率は常に50:50である」とか

「成功のためには苦労や失敗が必ず必要である」という風に思いすぎなのかもしれません。

そりゃあ、映画とか小説ならその公式に従った方が納得感があるし一見するとリアルにも感じられるけど、現実の世界で成功と苦労がしっかり同じ分量くるかっていったらそっちのほうが可能性は低いわけで。

なんか、Chef観てたらそう思いました。

だから、これの正反対で失敗しか起こらないこともだってきっとあるけど、こういう成功続きのことだってきっとある。

だからこそ、みんな希望を持つんだ。

結果、Chefは面白い。

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