ジョン・ファヴロー監督の『Chef 三ツ星フードトラック始めました』が結構おもしろかったので、出世作の『アイアン・マン』を急いで拝見しました(評判いいのは知ってましたが未見でした。ちなみに監督違うけど名作と誉れ高き『アベンジャーズ』も未見。今度観よっと)。
いきなり結論ですが、なんかマーベルものの中でもこれ、ちょっと頭ひとつでて面白いんじゃないか…?
と思うくらい、面白かったです。
というか、まあ、もう今さらではありますが、やっぱりロバート・ダウニー・ジュニア演じる主人公のトニー・スタークが圧倒的によかったです。
自ら武器会社の社長であり天才開発者であるが、女好き、傲慢、金持ち特有の鼻につく感じのTHE・嫌な男だったトニー・スタークがテロリストに捕らわれちょびっと改心(あからさまに改心じゃないところがいい)。今度は自分の開発力を悪を倒し世界を救うために使うようになる。
でこの映画、例えばスパイダーマンとかでもスーツを作ったり糸を吐き出す装置を作ったりするシーンが少しはありましたが、それらとは比べ物にならないくらい開発シーンが満載(多分バトルより長い)。
この開発シーンがリアルなんですよね。どこがリアルかっていうと、なんていうか、普通に考えればバトルスーツ作るっていったらちょっとうそ臭いですけど、これはちゃんと何回も”失敗”してるんです。失敗に失敗を重ね、ちょっとずつ”改良を重ねていく”。この部分にまさに”開発”感を感じました。
トニーが自ら作った装置を装着してビデオカメラで撮りながら「◯月◯日、テスト1」と言いながらテストするシーンなんかはまさに開発!です!
また、この開発シーンに重きを置くのはやっぱりハルクやソーやスパイダーマンと違ってトニー・スタークことアイアン・マンが”生身の人間”だからですよね。
蜘蛛にさされて特殊能力に目覚め、素手でビル登ったり急に喧嘩が強くなったり、ぶち切れて巨人化したりというワクワク展開がない分、開発シーンでワクワクさせてくれる、といった感じ。
話の方も、テロリストに自らが開発した武器を使用されているのを見て目を覚ます、という様なシーンがありますがそうした、武器や戦争に対して決して堅苦しくはないけど(むしろタッチ自体はコミカルでポップだけど)、どこか”考えさせられる”作りになってます。
これは、この映画を観たちびっ子も、武器=かっこいい、だけでなく武器の負の側面も自然に考えられる様な気がしました。
装着シーンも”ウィーンカシャ、ウィーンカシャ、ウィーン…”というトランスフォーマー感というかメカ感がカッコイイっす。
飛んでるシーンとか掌からビームだすのとかはちょっとドラゴンボールを連想してしまいましたが…
終わり方とかもユーモアあって、読後感というか鑑賞後感もよかった!
また観たい!と思える作品でした☆
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