8月には『ミッションインポッシブル・ローグネイション』、9月には『キングスマン』、12月には『007 ~スペクター~』が公開されるということでスパイ映画のビッグタイトルが続く今年。スパイ映画が好きなこちらとしても、その流れをがっぷり受けとめたいと思っています。
ということでモード・スパイ(なにそれ)になるためにhuluでスパイ映画を物色!名作スパイ映画はどこだ?!ということで、数ある名作の中で私が今回私がチョイスしたのはあの”ボーンシリーズ”の1作目『ボーン・アイデンティティー』。
実は私この、”ボーンシリーズ”は気になっていたけど未見でして。
いつものように、のり塩(またか)を装備して部屋を暗くして鑑賞に臨みました(奇しくも『ジュラシック・パーク』を観たときと同じく天気は雨!思うにスパイ映画を家で観る最高のシチュエーションって雨の日だと思う。あとは真夜中とか。雨も夜中も不穏な雰囲気があるから合ってると思います)。
冒頭から、ちょっと思っていたものとは違う雰囲気でした。
記憶喪失になった諜報員が追われまくる…くらいの超ざっくりとした話は知っていたのですが、そこからイメージしていた、なんというかガチャガチャ・ドッカーン!みたいなアクション系ではなく、シリアス&スタイリッシュ&冷たい雰囲気のヨーロッパ映画的な雰囲気でした(注:ヨーロッパ映画には全然詳しくないので勝手なイメージです)。
アクションもガンガンある感じじゃないけど、要所要所にはあってそのどれにも”キレ”があります。
あとマット・デイモンが、初のアクション作品とは思えない程のキレとパワフルを出してくれていてイイっす!!(そんでもってマット・デイモンが「若っ!!!」。ま、10年以上前の作品ですからね)
”オーシャンズシリーズ”とは全然違うマット・デイモンの無骨なキャラもカッコ良かった(『オーシャンズ13』とかのヘタれマット・デイモンも好きだが)
ヒロイン(フランカ・ポテンテ)がとてつもなく美人、じゃないところも無骨でいい。
そして、観ていてちょっと「?」ってなるところもあるけどそれはそれでOKな気がしました。いちいち説明されたらリアリティなくなって緊迫感がなくなりますしね。これはなんのこと言ってるの?ってシーンがいくつかある(様な気がする)んですが、説明されない分、まるでこっち(観客)は神の視点で本当の世界を覗き見てるみたいな気分になるのでリアリティを感じられました。
あと、カメラの動き。時々不穏な主観カットが差し込まれています。これは、誰視点?というなカットですぐそこまで暗殺者が迫ってきてるのでは?!と観ているこっちをハラハラさせます(結果、誰の視点でもなかったりすることもあるんですが…)。
この誰のかわからない主観カットのおかげで最後まで緊張感が保たれこっちもピリッとした気持ちで観てられます。
でも、ラストが温かめで終わるのでこれまでの緊張が一気に緩み思わず映画が終わると「はぁ~~~」とため息を漏らしてしまいました。それだけ始めから終わりまで集中して観られる作品です。
これは続編の3本も観ねばなるまい。
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