今回のシルバーウィークではけっこう映画を観れました。
劇場にはキネカ大森にしかいけなかったんですが、
そのかわり、レンタルやHuluで映画や海外ドラマを観ていました。
今回、Huluを覗いていたらでてきた名作『キャスト・アウェイ』。
小学校か中学校かの頃に見て衝撃をうけたのを覚えています。
物語を超ざっくりと説明すると、
運輸会社FedExの管理職で常に時間、効率に重きを置いてる主人公のチャック(トム・ハンクス)が、ある日運輸飛行機のフライトに乗っていたら墜落事故にあってしまう。飛行機は海上に不時着するも搭乗者で生き残ったのはチャックだけだった。その後チャックは無人島に流れ着き、サバイバル生活を余儀なくされるようになる。チャックの無人島生活とその後を描いた映画である。
DVDとかでも観てはいるものの、10年弱くらいぶりに観たのでけっこう新鮮でしたし、新しい発見もありました。
まず物語の構成で気がついたのは、前半に主人公の平時の日常が描かれるんですが、その部分が長いこと。これは今までは気がつかなったんですが、よく観てみると本作のメインである無人島生活がスタートするまで40分~50分以上かかっているんですね。飛行機にトラブルが発生し墜落するシーンの前までに、主人公チャックのFedExの働きっぷり、婚約者や家族、友人との時間などをたっぷりと描いてます。
これは一見長過ぎるな~とも思えるんですが、その分、無人島生活との色々なシーンでこの前半の平時のシーンが対比になるので、逆にこれくらい平和な時間を前半でたっぷり見せつけてくれていて正解だと思いました。
また物語の構成でもう一点思ったのが、この映画2時間24分もあるんですね。本当に長いんです。
ちょっと観るの疲れるくらいです。でも、この長さによって生まれる疲労感、”やっと終わった感”こそが主人公チャックの気持ちと少しリンクしているんじゃないかと思いました。
個人的に好きなシーンは多いんですが
(例えば王道だと「ウィルソーン!!」とか「ファイヤー!!」とか。あと”魚をモリで一突きにするシーン”とか)、
※↑ウィルソン
今回新たにいいなと思ったのは、チャックが無人島からやっとのことで帰ってきた後に催されるパーティが終わった後、会場に一人きりになり、皿に乗った蟹の足の山から一つを掴み、おもむろに皿に戻すシーンですね。
彼が長い年月暮らしていた無人島での世界と、帰ってきた後の世界のギャップにまだ完全に順応できていないことがわかるいいシーンだと思いました!
サバイバル系の映画が好きな方はもちろんですが、「あのシーン、あのラストはこういうことを意味している」みたいなことを観ていてたくさん考えられる映画なので、考察好きな方にもおすすめですね。
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