『バクマン。』~ごめんなさい!神木隆之介が高木秋人(メガネ)の方で正解でした!!!~

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映画鑑賞中の序盤から中盤にかけては正直「面白いのか面白くないのかわからない!!!」という感じでした…。

というのも、僕は原作が好きでけっこう読み込んでいることもあり、省略部分やキャラ設定&性格の変更が気になってしまい、何も考えずに純粋に楽しむモードになるまで時間がかかってしまったのが大きいと思います。

ただ、観終わってからしばらくたつと「いや、映画化に向けてのあの改変は今考えるとかなりイイよな・・・てか、すげえ面白かったわ(←偉そうに)」という気になってきて、余計なことを考えずにもっと楽しんでおけばよかったと少し後悔しました。

僕が映画を観てて当初気になってたところを一応紹介すると・・・

その1「スピード感」

映画の展開がとても早い点、思い切った編集に最初面食らってしまいました。

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例えば、作品を改善して手塚賞に入選してやる!と意気込む場面からいきなり受賞シーンへ飛ぶ場面があるんですが、普通だと頑張って作品を改善するシーンがあって入選発表があって…とそういった手続きを踏むシーンがありそうですが、そういうのは省いてるわけです。

最初は一気に飛ぶなあと思ってたんですが、いや、この映画は手塚賞入選についてを描きたいわけじゃない。そんなシーンあってもモタ臭いだけなんでバッサリ切ってもらった方がむしろいいじゃんと後になって思いました。そのほうが”手塚賞は通過点にすぎない感”も際立つし!

その2「キャラの設定」

主人公の一人、高木秋人は漫画原作だと小さい頃から母親に勉強を半強制的に叩きこまれたこともあり学校一の秀才設定。真城最高も最初はもっとクールで世の中に対しても諦観的な見方を持っているキャラクター。

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けれど、映画だと秋人の秀才設定は思い切って削られているし、最高のクール感もそこまでは目立っていない。このおかげで、高木秋人、真城最高のボンクラ感が増し、ボンクラがのし上がる構造が一層際立っている(と思う)!

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また、亜豆美保については原作ではどんなことが起きても主人公を好きでいつづけるという一途を通り越して催眠にかかったかの如しキャラクター。

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それが映画では、恋愛の序盤は燃えるけど、終わるときは恋心は残しつつも意外とあっさり終わらせるサバけた感じのキャラクターに変わっていた。この亜豆のキャラ変えはかなりのファインプレーだと思います。だって、少年をターゲットにしているジャンプと違ってこれは全国公開規模でイケメンが主人公の映画!女子だってたくさん見に来る!原作の亜豆に女子は絶対感情移入できないと思うから、このくらいの抑えた一途感で正解だと思います!

とまあ偉そうに色々書きましたが、結果、面白かったわけですよ!

そして、この映画カッコイイシーンも多くて特にCGを使ったシーンはどれも良かった!

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有名なところでは、ペンを使った漫画バトルシーンですが、冒頭のジャンプ史を語るシーンもよかった!それと神木隆之介演じる秋人が体育館でひらめくシーンとか、観ていて「あ、あがる~~!!!」って感じです。

あとは、ところどころ散りばめられた漫画ネタもよかったです。

漫画家同士がキャベツ食べながら話す漫画トークとか、ラストの掌タッチに勝負どころを過ぎた後にボロ負けする展開とか、若干王道のスラムダンクネタが多い気がしましたが、ライト層にも伝わる漫画ネタが散りばめられていて「おぉ~!!」となること請け合いかと。

あと、僕が一番あがったのは、ラストの黒板シーンですね!物語のラストだからってしんみりだったり、まとめたりする感じではなく、まだまだこれからもいくぞ~!!というワクワク感で終わらせてくれて、とてもよかったです!(そういえばあのシーンも、黒板に文字と絵を描いていったりして、井上雄彦が廃校になる校舎の黒板にスラムダンクの10日後を描いたイベントに似た雰囲気がありましたね)

モテキの時と同様、エンドロールもセンス溢れまくりの最後の最後まで観ていたくなるものでした!

いやあ、もう1回観に行こうっと。

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あ、最後に、当初巻き起こっていた「最高(佐藤健)と秋人(神木隆之介)の配役逆だろう問題」については、ごめんなさい。逆じゃなかったです!今回の配役ドンピシャでした!

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