M・ナイト・シャラマン監督最新作『ヴィジット』を観てきました。
はじめにシャラマン監督についてですが、キャリアを振り返るとまず『シックス・センス』の大ヒットがあり、また世間的にはそのシックスセンスこそが頂点とされている傾向があった監督です。つまりそこからちょっとずつ作品の売上・人気が下降してしまっておりました(どちらかといえばその傾向がある…くらいであって、シックスセンス後の方が全然いい、というか方も多い気がします)。
が!!!
今回の『ヴィジット』はシャラマン監督本人、そしてシャラマニストと言われるファンの双方が『原点回帰』と認めるほどの傑作!
過去のシャマラン作品を好きでなかった人も今回の『ヴィジット』に限っては「お、おもしれぇぇ!!!」と唸る人が多いんじゃないでしょうか!
役者陣にはあまり有名な方はおらず、登場人物も数人のみ(ていうかほぼ、おじいちゃんおばあちゃんとその孫2人の計4人のみ)。
しかも舞台となる場所も、ほとんどが家の中と家の周りだけ、というシンプル設定。
なのになのに、とても面白いぞ『ヴィジット』!!!!!
主人公は離婚した母と暮らす中2くらいのお姉ちゃんと小6くらいの弟。
彼ら姉弟は休暇を利用して、一週間ほど自分たちの母方の祖父母の家に遊びにいくことになった。
母が出産前の若い頃に喧嘩して以来、親である祖父母たちとは疎遠になっていたので、姉弟たちは今回が祖父母と会う初めての機会だった。
喧嘩の禍根が残っているので母親は祖父母の家にはいかず、恋人と旅行に行くことにしたため姉弟たちは2人だけで訪問するのだが、彼らはそこでとんでもない恐怖体験をする。
まあ、簡単に言うとこんな感じです(雑なあらすじですみません)
今回のヴィジットの面白さの最大の要因として挙がられるのは、ずばり作中全体に漂う”不穏感”です!
私は「本作はホラー・スリラー映画である」という前情報を持って観に行ったのでまあ初めからなんとなく不穏な雰囲気を感じてはいたのですが、それでも序盤はおばあちゃんがクッキー焼いたりおじいちゃんは薪を割ったりしてるだけで、意外と平和でのんびりとした田舎っぽい雰囲気が流れているだけだな…と思っていました
ε-(´∀`; )
ただ…その数分後にこんなシーンがでてきます。
滞在1日目の夜、姉弟のお姉ちゃんの方が小腹が減ったからという理由で部屋からでてキッチンに向かい、そこでおばあちゃんの異形の姿(姿勢よく吐きながら歩いてる姿)を見てしまうシーンです。
その後すぐに翌朝のシーンに移行するのですが、そこからは序盤となんら変わらないおばあちゃんがクッキー焼く姿、おじいちゃんの薪割りをする姿に明らかな異質さ・不穏感を感じるようになっていきます。そして2日目の夜、今度は部屋の外から大きな物音が…。ドアを開けるとおばあちゃんがすごいスピードで走り回ってるじゃありませんか!!
「昨日の昼までは何も思ってなかったけど、
やっぱなんか変だよ((((;゚Д゚)))))))!!」
な瞬間。
そこからは、もうとにかくその不穏感をひたすら増幅させるような出来事がたくさん起きます。とにかく見ていてドキドキ、そしてハラハラさせてくれ、鑑賞してる時はそんな余裕はなかったですが今思い返すととても楽しませてもらいました
ヽ(;▽;)ノ
上映館が少なめでなかなか観に行けない人もいるかもしれませんが、もし観に行ける人は是非とも一度ご鑑賞あれ!な作品です。
ホラー・スリラー系が苦手な人もイケるも思います(本当に苦手な人は映画館で観るのはちょっときついかもしれませんが…)。ただ他のスリラー系に比べれば「わ!!!」という驚かしはそんなに多くないですし、ゾンビや霊のような怖さではないので(いや、そんなことないか?)、まあ意外とイケるかもしれません(いや、きついかな…)!!笑
とにかく、怖いもの系はかなり苦手で今回も鑑賞中は映画館の椅子をズルズルとずり落ちていきスクリーンを観ないようにしようとしていた僕でさえなんとか最後まで観れましたし、観終わった後は「怖かったけどとても面白かったぁ!」と思えたくらい傑作でした!!(無理やりまとめた)
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