実写版『アラジン(吹替)』〜アニメの再現度が高い〜

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アラジンの好き度

ディズニーのアニメ版『アラジン』はおそらく20回以上見ている大好きな作品のため、当初は実写化してほしくないな…という感じだったんですが、コレはコレでめっちゃ面白かったです。

アラジンのあらすじ

 

貧しいながらもダイヤモンドの心を持ち、本当の自分にふさわしい居場所を模索する青年のアラジン(メナ・マスード)は、自由になりたいと願う王女のジャスミン(ナオミ・スコット)と、三つの願いをかなえてくれるランプの魔人ジーニー(ウィル・スミス)に出会う。アラジンとジャスミンは、身分の差がありながらも少しずつ惹(ひ)かれ合う。二人を見守るジーニーは、ランプから解放されたいと思っていた。シネマトゥデイより

アラジンのスタッフ・キャスト

スタッフ

  • 監督:ガイ・リッチー
  • 製作:ダン・リン、ジョナサン・アイリヒ
  • 製作総指揮:ケビン・デラノイ、マーク・プラット

『スナッチ』『シャーロック・ホームズ』『コードネーム U.N.C.L.E』などのガイ・リッチーが監督とはちょっと意外です。

キャスト

  • ウィル・スミス:ジーニー
  • メナ・マスード:アラジン
  • ナオミ・スコット:ジャスミン
  • マーワン・ケンザリ:ジャファー
  • ナビド・ネガーバン:サルタン

アニメの再現度が高い

アニメを何十回も見ている私としては、「次あのシーンくるね、その次はアレね」と心の中で展開を先回りするほど、実際に口に出していたら隣のお客さんに全力で殴られることウケアイなウザさで見ていました。

まあ、それくらいアニメ版が好きということです。

秀逸だったのは、ミュージカルパート。ミュージカルが苦手な人でも絶対楽しめるくらい、ノリノリで見ていて楽しいです。

特にジーニーと出会う『フレンド・ライク・ミー』のシーンは、映像と音楽にここまで感動させられるのか!ってくらい超わくわくしました。ファンタジックでエキサイティングで、なんていうか「これこそセンス・オブ・ワンダー!」って感じでした。

全体的にアニメ版をかなり忠実に踏襲しつつも、現実感ある動きにするためか、ややテンポをスローにしている印象でしたが、そのぶん冗長にならないよう歌が短めになっていたり、いい具合にチューニングが施されていましたね。

ジーニーのイメージが壊れなかったのは驚き

1番再現が難しいと思っていたジーニーが、ほとんど「アニメまんま」だったのは驚きました。

特にアラジンを王子に変身させた時の、狂ったテンションのジーニーは最高。ジーニーには(願いの叶えすぎでか知りませんが)不憫なほどクレイジーなテンションが不可欠なんです。

まあ吹替版だったので、アニメ版同様の声優である、山寺宏一さんの力が多分に影響しているのはたしかで、字幕版を見ないと正確には「アニメまんま」とは言えないですけどね…。

ジーニーは『アラジン』という作品の中でも、裏主人公とも言える、ヘタすると主人公より目立つキャラクターなので、実写版ジーニーにノれなかった時点で、早々に冷める可能性さえあったんですがまったく問題ありませんでした。

ウィル・スミスいい仕事したよアンタッ!

ていうか、山寺宏一大先生ですね。

アラジンが似てる

アラジンはなにげに顔が似てました。

アニメ版でもそうでしたが、ときたまイケ好かない笑みを浮かべるところも同じでよかった(なにそれ)。

キャラにオリジナリティも

ジャミンが綺麗&強い

ジャスミンはアニメ版とはキャラは少し違う気がしましたが、見た目は負けずに綺麗でした。

演じたのはナオミ・スコット。ロンドン出身でありながらインド系の血も入っているということで、雰囲気もばっり。

アニメ版のジャスミンはどことなく、かすかな「魔性感」があるのですが、実写版は「健康的な強い女性」といった感じでした。

アニメ版との大きな違いは、今回のジャスミン姫は、王女としての自負、自分こそが将来の国を背負うのだという自負が全面に押し出された点です。

昨今のディズニーが打ち出す新たなプリンセス像を大きく反映したキャラクターになっていました。

終盤でも、全然アラジンに助けられないし、ジャファーにも1人で向かっていく強さを持っています。

要所要所HIPHOP感?

ミュージカルシーンはアニメ版に負けず劣らず良かったですが、ジーニーが絡む所は、ラッパー出身のウィル・スミス演じるからかHIPHOPなノリもみられて、そのアレンジに笑ってしまいました。

気になった所

野暮ったいかもしれませんが、アニメ版が好きだからこそ実写版をみてて「あれ?」と思った所を挙げてみます。

水中で溺れるシーン

アラジンがジャファーに海に落とされしまい、溺れるシーンがあります。そこをジーニーが出てきて助けるんですが、ジーニーは主人の願い事を叶えることでしか動けないので、海の底で気を失ってるアラジンに必死で「自分を助けろと願え!」と言い続けるんですね。

アラジンは気絶してるので当然願えず、ジーニーは半ば強引に「アラジンが願った」ということにして助けます。

そこが、ちょっと違和感があるんですよね。というのも、それまでのシーンでも、ジーニーは自発的に普通に魔法を使ってアラジンのアシストをしてるんです(ジャスミンと2人きりにさせたり、ジャスミンを惹きつける見事なダンスをアラジンに魔法を使って踊らせたり)。

だから、溺れてるアラジンを助けるときだけ強引に「願ってくれないと救えない」と言うのはちょっと違和感がありました。

アニメ版では、このシーンまでなかなか願い事以外のことはしない様にしていたので(たぶん)、ちょっと気になりました。

とはいえ、アニメ版でも若干気になるシーンではあるんですけどね。

ジャファーの渋みがちょっと足りない

ジャファー役が少し若かったですね。もうちょっとエグみというか、渋みがほしかったです。

終盤のジャファーが歌うシーンもやってほしかった

あと終盤でジャファーがアラジンを雪山に吹っ飛ばすシーンで、アニメ版だと『アリ王子のお通り』の替え歌を歌いながら吹っ飛ばんですが、それが無いのもちょっと物足りなかったです。

あのシーンは、中盤のアラジンが『アリ王子のお通り』を歌いながら着飾り(偽り)、ジャファーたちの前に現れるシーンとの対比で、今度は『アリ王子のお通り』の替え歌(『アバヨ、王子様』)をジャファーに歌われながら偽りを剥がされていくシーンで、個人的には「アラジンが真実の姿を意に反する形でジャスミンさらす」という、劇中の中でも屈指の「やめてぇ〜」と身悶えるシーンなので、ぜひ再現してほしかったです。

アラジン関連作品

アニメ『アラジン(吹替版)』

アラジン2作目『アラジン/ジャファーの逆襲(吹替版)』

2作目は微妙です。作画も微妙なんですよね。ビデオスルーだったはずです。

アラジン3作目『アラジン/盗賊王の伝説(吹替版)』

3作目も微妙です…。こちらもビデオスルーだったはず。

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