スリープレスナイトのざっくり所感
失礼ながら勝手に採点…
麻薬組織、マフィア、潜入捜査官、汚職警官とキーワードを並べただけでもワクワクせずにはいられない「大好物系」の映画であることは確かです。
実際、面白かったです。汚職警官がでてくる映画はたいてい好きですしね(この時点でじぶんの好みの大味さがわかる)。
ただ、よくある潜入捜査モノのヒヤヒヤ感はなかったですね…。
スリープレスナイトのあらすじ
ラスベガス警察のヴィンセント(ジェイミー・フォックス)はマフィアのカジノ王ルビーノ(ダーモット・マローニー)からコカイン25キロを強奪するが、内部調査官のブライアント(ミシェル・モナハン)から疑いを持たれる。麻薬組織からコカインの行方を追及されたルビーノが、ヴィンセントの息子を誘拐し、マフィア、麻薬組織、警察内部調査官たちに追われる中、ヴィンセントは息子を取り戻すために奔走する。シネマトゥデイより
スリープレスナイトの監督・キャスト
監督はバラン・ボー・オダー。代表作『ピエロがお前を嘲笑う』。今回が初の英語劇なんだそうです。『ピエロがお前を嘲笑う』はまだ未見なので観てみよっと。
- ジェイミー・フォックス
- ミシェル・モナハン
- ダーモット・マローニー
- デヴィット・ハーパー
- ティップ・”TI”・ハリス
- スクート・マクネイリー
ミシェル・モナハンは『ミッション・インポッシブル/ゴーストプロトコロル』でトム・クルーズ演じるイーサン・ハントの奥さん役だった人ですね。
『スリープレスナイト』の方が新しい映画なんですけど、こっちのほうが若くみえる不思議…
スリープレスナイトの感想
では今回もつれづれなるままに雑文を書きつらっていきます。
潜入捜査モノっぽさはないが、全体的に緊張感がある
ストーリーは「潜入捜査モノ」といえるほど潜入捜査に焦点は当たってないです。実際、潜入してて「バレるの?バレないの?」みたいなシーンもないので。
そもそも、麻薬組織系のマフィアとつながりのある「汚職警官」を演じている(本当は真面目な刑事)という設定なので、刑事としてふつうに警察署で働いていますしね。
ただ、映画全体、どことなく画面が暗く、常になにか不穏な空気というかピリピリしたものは感じます。緊張感が常にあるというか。
どっちかというと『96時間』?アクションがかっこいい!でも主人公が意外と…
潜入捜査モノっていうよりは、人質にとられた息子を奪還するために「かなり無茶めなこともする父親モノ」って感じですかね。リーアムニーソンの『96時間』に代表されるような(ま、あのリーアムニーソンはやり過ぎでしたけど)。
アクション、とりわけ格闘シーンはけっこうすごかったと思います。
ただ、『96時間』と違うのは主演のジェイミー・フォックス演じる主人公が意外と強くないんですよね。
格闘してても、負けるときは負けます(ちなみに、『96時間』のリーアム・ニーソンはおかしいくらい無敵です)。
しかも、潜入捜査をしていたせいでなかなか家族との時間を過ごせず、息子や元嫁からは「仕事野郎」扱いされてますし、警察の内部調査官からは「あいつ汚職警官じゃね?( ゚Д゚)y─┛~~」な目で見られたりもしてるので、「なんか、ちょっと不憫…( ´△`)」と思ってしまい、気がつくと「お父さん頑張れ〜!」と応援している自分もいました。
意外なやつが裏切り者?
終盤で意外なやつが裏切り者っていう感じな作りに一応はなっています。
ただ、観ていると「こいつしか裏切り者ポジションになれる奴がいない」っていうくらい登場人物が限られているので、観ていれば「やっぱお前か( ´_ゝ`)」となる人も多いかと。
それでも、内部調査官が真の裏切り者に気づく車内のシーンはけっこう緊迫感があってよかったです。
やっぱり麻薬モノは面白い…そして怖い。と思わせるラスト
ラストのラスト。DEA(麻薬取締局)の捜査官が死んだマフィアの携帯をとって放つ一言。個人的にはこのシーンのおかげで「なになに、やっぱ面白いじゃんこの映画!」となりました。
「麻薬と汚職というのは切っても切り離せない」というようなことを前にテレビで観ました。
麻薬組織を撲滅する特殊部隊を結成しても、さらに高額で麻薬組織に買収されるということもあるそうで。
どんなに、正義側が悪を倒そうとしても悪に吸収されてしまう構造。そこに麻薬モノ映画の面白さ、そして怖さを感じました。
「なんか、ピリッと緊張感のある犯罪系映画みたいな」って人にはおすすめの映画です。
深夜に観る方が雰囲気でていいと思います。
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