『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』〜大好物すぎて、たまらんです〜

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『ボーダーライン・ソルジャーズ・デイ』を観てきた

『ボーダーライン・ソルジャーズ・デイ』を観てきました。一作目の『ボーダーライン』の続編ですね。

ちなみに『ボーダーライン』の主演であるエミリー・ブラントは今回の『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』には出てません。

今回はベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリンの渋いおっさん2人がメインです。まあ、エミリー・ブラント(演じるFBI捜査官のケイト)は1作目で「あたしもう無理…(ノ_<)」的な雰囲気になってましたからね(´-`)そりゃ出ないか。

でも「あれからケイト(エミリー・ブラント)がゴリゴリの隊員になりました展開」も燃えたけどな〜。

『ボーダーライン・ソルジャーズ・デイ』のあらすじ

アメリカで、メキシコを経由して不法入国したと思われる人物が、15人の死者を出す自爆テロを起こす。アメリカ政府はさらなる犯行を防ぐため、CIAの特別捜査官のグレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に、国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテルをかく乱させるよう命じる。グレイヴァーは、家族を殺したカルテルに恨みを抱く暗殺者のアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と共に麻薬王の娘をさらい、カルテル同士の抗争を引き起こそうとする。シネマトゥデイより

スタッフ・キャスト

スタッフ

  • 監督/ステファノ・ソッリマ
  • 製作/ベイジル・イバニク/エドワード・L・マクドネル/モリー・スミス/サッド・ラッキンビル

キャスト

  • ベニチオ・デル・トロ/アレハンドロ
  • ジョシュ・ブローリン/マット・グレイヴァー
  • イザベラ・モナー/イザベル・レイエス
  • マシュー・モディーン/ジェームズ・ライリー
  • キャサリン・キーナー/シンシア・フォード

『ボーダーライン・ソルジャーズ・デイ』の感想

ソルジャーズ・デイではより現実な「ボーダーライン」問題に

1作目の『ボーダーライン』は「善と悪の境界(ボーダー)はあるのか?」がテーマになってました。その見えないボーダーに主人公のケイトが苦悩し葛藤する部分が映画の見どころですが、それ以外にも特にラストの、正規の捜査を超えたベニチオ・デル・トロ(演じるアレハンドロ)の復讐劇も「これって、善なの悪なの?」と考えたくなるところであります。

もちろん、比喩でなく実際の国境(ボーダーライン)沿いでの銃撃戦なんかも印象的なシーンではあるんですけどね。

とにかく、一作目はそうしたもろもろの意味で「”ボーダーライン”とはうまくいったもんだぜ(゚∀゚)」といった調子でした。まあ原題は『Sicario』(スペイン語で”殺し屋”の意味だそうな)ですけど。

でも今回の2作目『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』は、もっと物理的なボーダーライン(国境)がフィーチャーされてました。ようは、メキシコからアメリカの越境(不法入国)がリアルに描かれてます。

トランプの移民に関しての発言だけでなく、ちょうど日本でメキシコの移民キャラバンのニュースが大々的に流れてる時でもあったので、なんかすごいシンクロしててフィクションていう気が全然起きなくて、これはまさに今起こっていることであると思いながら観ました。

ベースはカルテル壊滅作戦だけど、メインは越境

今回の話のベースとなるのはメキシコの麻薬組織(カルテル)の壊滅作戦のために、ジョシュブローリン演じるマットと、ベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロが、カルテルのふりして敵対カルテルのボスの娘を誘拐する「裏オペレーション(政府主導でありながら非合法的な裏の作戦)」を実行する、というものなんですが意外とこの作戦に対するカルテルとの対決描写は少ないです(序盤だけ)。

それよりも、そのあとにアレハンドロが本隊とはぐれてしまい、メキシコからアメリカにカルテルにバレないように越境するくだりに時間が割かれています。そこうがもう最高でしたψ(`∇´)ψ

アレハンドロがカルテルに捕まり絶体絶命、ていうか絶命…。「もうこんな怖いシーン、マジでそうそう味わえないレベル」で”完璧な万事休すぶり”に脂汗をかきましたよヽ(´o`;

アレハンドロの人間味がでてた

1作目の『ボーダーライン』では、アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)は底が見えない、何者かわからない、ただ不穏な空気を漂わせてる男って感じだったんですが、今回の『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』ではアレハンドロの人間味、「あーこういう時にこういう事してくれる人なんだー」とか、まあ超ざっくり言っちゃうと「渋いけど、根は優しい感じ」と思わせてくれるところがちょこちょこありました。

作戦の途中で隊とはぐれてしまい、しょうがなく民間人の家に泊めてもらった時にそこの主人に「娘がいるのか?」と聞かれ「いや、”いた”だ。」(家族をカルテルに殺されているので)と答えるシーンなどに代表されるんですけど、全体的哀愁を帯びた感じがして、この人から感じる「静かだけど決して揺るがない強さ」のようなものの成分はこれなんだろうな…なんて(´-`)

デルトロ撃ちは必見

あ、あと予告でもあったけどアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)といえば「デルトロ撃ち」が印象的でしたねψ(`∇´)ψ (すでにいろんなところで取り上げられてますが)。

セミオート銃をフルオートっぽくする打ち方で、右手で銃を持ち、左手の人差し指を引き金の前で前後に高速に動かしがちゃがちゃすることで連射します。命中率は落ちるけど残忍度は高い撃ち方(これが今回の裏オペレーションと関連してる)。

※予告編より

ラスト前の運転シーン

「静かだけど決して揺るがない強さ」といえば、終盤、アレハンドロがボロボロになりながらグリーンの車を運転するシーンもまさにそうで。グリーンの車が一度道路からコースアウトして止まってしまうんですよね、観ている側としては「もしかして力尽きてしまったのか?」と一瞬思うんですけど、そこからゆっくりまた走り出して行く、そしてバックには『ボーダーライン』のメインテーマの重低音サウンドが響きます。

不気味なまでの静かな強さを感じましたよ。あのメインテーマの重たさこそが、アレハンドロのいる世界がどういう世界かを物語っているようでした(´-`)

ラストの渋さ

ラストのラスト、カルテルの構成員が運営しているショッピングモールの飲食店にアレハンドロを撃ったカルテル構成員が出勤するシーン。

構成員がドアを開けると、そこには自分が撃って始末したと思っていたアレハンドロがビシッとスーツでキメて待ち構えてますψ(`∇´)ψ

アレハンドロは構成員をみすえ、静かに「Sit-Down」とささやきます。ひゃあ〜渋っ!!!渋すぎるっっっ!!!

1作目の終盤みたいに2作目も終盤で復讐劇かー!!!と思ったら、「将来の話をしようか」とアレハンドロ。「え?!まさか…メキシコカルテルの構成員をアメリカのスパイに育て上げる展開?!」

3作目もあるっぽいので、超期待してますψ(`∇´)ψサイコー

関連作品

1作目の『ボーダーライン』です。

字幕版

吹き替え版

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