『ボヘミアン・ラプソディ』の好き度
※この星の数は映画自体の評価などではなく管理人の「その映画の好き度」ですのであしからず
ロックバンド・クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観にいってきましたよψ(`∇´)ψ
いやあ、ひさびさにアガりました。かなり好きな作品になりましたし、クイーンをもっと知りたいと思わせてくれました。
綺麗なTOHOシネマズ日比谷で観てきましたよ(´∀`)ここ4階とかだけどやたら景色が綺麗。ただ、上映は13スクリーン(地下1階で建物も別)で、結局は元「みゆき座スカラ座」の劇場でしたけどね。
まあ個人的には元「みゆき座スカラ座」の地下にあるスクリーンの方が秘密基地感あって好きですけどね(´∀`)ステキヤン?
スピーカー環境がすごいところで2回目観たいなーとも思った次第です。
ライブシーンで泣いた
私はクイーンの熱心なファンではなく、クイーンのメジャー曲の中でもさらに限られた曲しか聞いてこなかった者でして、ぜんぜん語れることはないんですが(´∀`; )
でも『Don’t Stop Me Now』とか『I Was BornTo Love You』とか『We Will Lock You』とか『We Are The Champions』とかどメジャーな曲はけっこう聴きこんでましたよ。まあようは、にわかファンにもなれてないレベルですわヽ(´o`;
それでもなぜかラストの「ライブエイド」のライブシーンでは泣かされてしまいました。
この映画こういう人はけっこう多いと思います(隣の席の見ず知らずの女性も号泣)。
この映画を一緒に観た知り合いも「ライブシーンで、なぜか涙がでてきた」とのことでした。
泣いた理由
なぜ泣いたかを映画を観終わって改めて考えてみると、(クイーンの”曲力(きょくぢから)”もあったんですが)フレディたちのこれまでの歩みがラストのライブに集約されてた、というのが結論です。
ラストシーンのライブでの曲が、歌詞が、全て繋がるんですね、彼らの歩みに。そして、それがクイーンメンバーにより演奏され、フレディーが高らかに歌い上げる。そこに打たれたのだと思います。
映画の最初のシーンもラストのライブステージにクイーンが入場する直前から始まり、そこからクイーン結成前夜に戻って物語がスタートする作りなんで、まさにこのライブシーンに向かって作られているわけです。
ラストシーンは「ライブエイド」という20分ほどのチャリティライブでのクイーンを再現してるんですが、実際にクイーンが演奏した曲とほぼ同じセットリスト(曲目)で映画もやってます。
その曲の歌詞どれもが、本当にちょうどいま2時間近く観てきた映画の内容と完全にリンクするわけですよ。『Bohemian Rhapsody』も『Radio Ga Ga』『We Are Champions』もなんもかんも。
気づいたら(映画館での鑑賞態度として褒められたもんじゃないが)もう歌ってたし(もちろん口パクですが)、涙がでてましたよ…。
ストーリーは王道
『ボヘミアンラプソディ』という映画のお話部分は、仲間と出会って、売れて、揉めて、再結集して、ラストは大団円ライブ!という超王道でドラマチックに仕上がってます。
実際には、この映画はクイーンの伝記映画という立ち位置でありながらも、多分に脚色・誇張されており、実際はここまでドラマチックじゃない部分もあるようですが、クイーンのメジャー曲(の一部)しか知らない僕としては全然OK!(どの部分が誇張なのかそもそもわからなし)といった感じでした。
コアなファンの方でも「脚色は許容範囲内」という声も多いようですし、なにより「脚色されてるから」という理由で「この映画はダメ!」なんて事には全くならないくらい、いい映画なのは確かです。
クイーンみんないいヤツ説
そいうわけで「実際はこうだったんだよ」という意見は全スルーで考えてみると、クイーンのメンバーってみんな良い奴だなーという感想も抱きましたね(ほとばしるバカっぽさのある感想)。
喧嘩しててもちゃんと相手が謝ればそれを尊重するし、「バンド解散の一番の原因は仲間割れだ」ってセリフもあってメンバー同士が喧嘩してると別のメンバーが諌めるし(ベース引いて諌めるシーンは洒落ててかっこよかった)。
「クイーンのメンバー、マジでみんなクイーンというバンドが好きで大切にしてるんだな」と感じさせてくれるシーンが随所にありました。
そのように人間関係を壊さぬようキープし、クイーンというバンドを存続させつづけることに意識的であった彼らを見てると、知性というか「わかってる人たち」みたいな感を持ちました。
クイーンはロックバンドだし、ステージでは圧倒的なパフォーマンスをみせるため、なんか猛々しいイメージを持ってましたが、メンバーがみんな理論的なんですよね。「We Will Lock You」の誕生話のシーンとかも、目的ありきで作り始めるところとか(まあ、歯医者や天文学者とインテリメンバーもいるくらいですからね)。
お笑い芸人とかもそうですけど、やっぱり仲が良いグループって見てて熱くなるものがあります。それってメンバーの良い関係性を知ってるから、見てる側が勝手に友情とか絆的なものを想像して熱くなる、そんな構造があるからな気がします。
切なさもある
クイーンというバンドの歩みが映画の主軸ですが、主人公はあくまでフレディー・マーキュリーで、彼のセクシャリティや孤独、恋人との出会い、別れ、裏切り、病の話といった切ない部分も描かれています。
この映画は「人生ってやっぱ素晴らしいわ…」と思わせてくれますが、それはこういった生きていて感じる”やりきれなさ”や”辛いも部分”もしっかり描いてくれたからだと思います。
フレディー・マーキュリーのラミ・マレック
この辺はもうどこにいっても言われてることで、今さらここで言うのもなんですが、主演のラミ・マレック演じるフレディー・マーキュリーがすごくよかったです。
確かに「似てる選手権」ならライアン・メイ役のグウィリム・リーに軍配があがりますが、フレディーの歌ってる姿や体の動かし方は、大して知らない私でも「似てる」というか「乗り移ってるみたい」と感じた次第です。
観ていて体が細身なところが気にならなかったとは言いませんが、観終わった今はそこが逆によかったのかもなーという気もします。
私の見たことのあるフレディーは「ステージの上のフレディー」。このフレディーはいつも”力強いパフォーマンスで伸びやかに力強く歌ってる男”といったイメージですが、今回の映画で観た「ステージを降りているときのフレディー」は”孤独や不安定さを持った、けっして力強いだけとは言えない、むしろ弱さも多分に持った青年”でした。
そうした弱さを体現する意味でもラミ・マレックの細身は逆によかったと思いました。
クイーンを知らない人でも面白いしアガる
まあ、私なんかはクイーンを全然知らない部類に入る男なわけですが、それでも十分に楽しめましたし、感動して泣きましたよ。お涙ちょうだい系の映画じゃないですが、熱くなるものが確かにありました。
ちなみに、映画のラストのラストからエンディングにかけて流れるのは『Don’t Stop Me Now』。死期を悟ったフレディー、そしてボーカルを遠くない未来に失うことを知ったメンバーたち、というラストの状況でも、「止めんじゃねー!」という曲が流れるのは、もう本当に最高ですわ。
まあ、そもそもこの曲は曲自体を知らなくても、歌詞の意味知らなくても、ファンだろーがにわかだろーが、関係なく爆アガりになるとは思いますけどねψ(`∇´)ψ
関連情報
ボヘミアンラプソディのサントラです。でも、クイーンのベストアルバムの方が欲しいなー。
こっちは私のような門外漢に適した入門編的アルバムなのかな?
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