『犯罪都市』〜陰惨なのに笑えもする。これぞエンタメ〜

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『犯罪都市』の好き度

『犯罪都市』はパッケージを見て「絶対面白い」と確信した映画の一つ。どうです、この堂々たる歩き姿。

これを見たときは「ハードなヤクザモノきたな…」と思ったのですが、まさか刑事の方々だったとはね…。ガラ悪すぎでしょ(;´∀`)。

でも予想通り、かなりツボな映画でした。最近、韓国映画を見まくってますが本当どれも面白い。

『犯罪都市』は主人公敵キャラがどちらもとても魅力的でした。この時点でいい映画でしょ、もう。しかもこの2人が最後の方までなかなか直接対決しないのもよかったですね。

『犯罪都市』のあらすじ

刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、街の平和を脅かす犯罪者を次々とたたきのめしていた。ある日、中国人のチャン・チェン(ユン・ゲサン)が率いる犯罪者集団が町にやってくる。悪事の限りを尽くす彼らを一網打尽にしようとするマ・ソクトだが、そこへチャン・チェンに縄張りを荒らされた韓国マフィアも絡んでくる。シネマトゥデイ

『犯罪都市』のキャスト・スタッフ

キャスト

  • マ・ドンソク/マ・ソクト
  • ユン・ゲサン/チャン・チェン
  • チョ・ジェユン/ファン社長
  • チェ・グィファ/チョン・イルマン
  • チン・ソンギュ/ソンラク

スタッフ

  • 監督カン・ユンソン
  • 製作チャン・ウォンソク
  • 脚本カン・ユンソン
  • 撮影ジュ・スンリム
  • 美術キム・ソンギュ
  • 魅力的な主人公&敵キャラ

信頼できるガタイで見ていて安心な主人公

まず主人公のガタイどうですか、信頼感しか湧かないですよね、このガタイ見せられたら。素手じゃ勝てる気がしない。果物ナイフでも、ちょっと針が刺さった程度でしょう。ビクともしないだろうな…。

主人公の重戦車ぶりディフェンスだけでなく、オフェンスにも言えます。この人の攻撃がとにかく重そう。掌底が得意で、アゴにゴーンと打ち込むシーンとか本当に「今のは効いたぜぇ…ガクン」って感じです。プレステ2版の『はじめの一歩』でクリーンヒットした時のサウンド(ドゴォーーンってやつです)に似てました(わかりずらい例え)。

とにかく強いし、部下を引き連れて歩いてる時のボスザル感も半端ないです。ONE PIECEにいたら、覇王色の覇気でしょう(最近あまり読んでないが…)。

ジャイアン気質なんですけど、子どもや女の子には優しい、という王道(ありがちとも言えるが)キャラクターでとてもよかったです。

暴力に躊躇がない敵キャラ

敵キャラはなにかあったら即、暴力で解決という、善人・悪人問わずすぐ斬る人たち(´Д`;)。清々しいまでの暴走機関車ぶりでした。

※悪人だけは即斬るポリシーの斎藤氏…

ふつう、映画で暴力団とか半グレ集団がでてきても、警察とモメたり捕まったりが厄介だから殺人級の暴力はすぐに振るわないですよね。でも、この映画の敵キャラは出てくる人出てくる人を文字通り「秒殺」します。

そのあまりの暴力っぷりに、重戦車の主人公ですらやられてしまうのでは…と思わせてくれるあたり、さすがです。映画を観てて序盤に思った「主人公が強そうすぎてハラハラしなさそう…」という、ある種この映画の弱点を見事に解消してくれました。

あまりにも暴力的な理由は後半わかる…(ネタバレ)

そんな事やったらすぐに捕まっちゃうよ…と思うような事をどんどんやっていくんですが、後半、その理由がわかります。彼らは中国籍のヤクザ(殺し屋的な立場)で韓国に乗り込んできていた、という設定なんですね。国境またいで逃げたら捜査の手も及ばないだろう…という魂胆だったわけです。

陰惨さとユーモアの中間、といった雰囲気

暴力シーンとかはけっこう陰惨なところも多いんです。そのままだと結構いや〜な雰囲気になっちゃいそうなんですけど、主人公率いる警察チームの掛け合いとかは普通に笑えるシーンが多いので、作品のトーンをいい意味でだいぶ軽くしてくれてます。

『冷たい熱帯魚』や『凶悪』など、日本の犯罪実録モノ映画の陰惨で暗い雰囲気とはちょっと違って、”陰惨×コメディタッチ”という冷たいものと熱いものを一緒に食べる、天ぷらアイス的というか(食べた事はない)、そんなところも読後感(食後感)がいい、見終わって嫌な気分が少ない理由のひとつ。

ラストのタイマンはよかった

ラストのタイマンは迫力がありました。主人公の圧勝じゃないのも個人的にはよかったです。『イコライザー』のマッコールさん並みに無敵なのも面白いですが、”ヤられそうになりながらも勝つ”という古き良き(?)ファイトスタイルも良かったです。

とにかくエンタメとして面白い

『犯罪都市』は話に難しいところが全然なく、エンタメとして面白い映画でした。かといってアホみたいにシンプルな善悪構造というわけでもなく、警察側にも悪い部分があったり、敵キャラも利用され搾取される面があったりします。この辺が韓国映画を見ててよく思う「一筋縄じゃいかない展開」に繋がっているのかもしれないですね。本当、韓国のノアール映画とか犯罪映画は思ってた展開と違う展開になることが多いですからね(´ε`;)

関連作品

『犯罪都市』はAmazonだと配信で見る事ができます。

『犯罪都市』に主演したマ・ドンソクの男前なところを見たいなら、『新感染』もおすすめです。マ・ドンソクは脇役ですがかっこいいです。こちらもAmazonなら配信で見られます。

韓国映画&バイオレンスもの&エンタメといえば、ベタですが『アジョシ』もいいですね。こちらもAmazonなら配信で見られます。

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