『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』〜最高に楽しいスパイダーマン〜

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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の好き度

めちゃくちゃ楽しめました。

どうしても、これまでのスパイダーマンシリーズ(サム・ライミ版、マーク・ウェブ版)と比べて見ちゃうんですが、全然負けてませんでした。

スタッフ・キャスト

スタッフ

監督ジョン・ワッツ

製作ケビン・ファイギ

エイミー・パスカル

製作総指揮ルイス・デスポジート

ビクトリア・アロンソ

キャスト

トム・ホランド:ピーター・パーカー/スパイダーマン

サミュエル・L・ジャクソン:ニック・フューリー

ゼンデイヤ:ミシェル・“MJ”・ジョーンズ

コビー・スマルダース:マリア・ヒル

ジョン・ファブロー:ハッピー・ホーガン

あらすじ

高校生のピーター・パーカー(トム・ホランド)は夏休みを迎え、親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)やMJ(ゼンデイヤ)たちとヨーロッパへ旅行に行く。
ところが、ピーターの前にS.H.I.E.L.D.の長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が現れ、彼にある任務を与える。シネマトゥデイ

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームの感想

スパイダーマンのキャラが良い意味でポップ化

スパイダーマンといえば、スーパーヒーローになったことで「普通の暮らし」を犠牲にせざるえなかったり、恋や友人関係がうまくいかなかったり、叔父さんの死の責任を感じたり、とにかく悩むんですが、MCU版のスパイダーマン(前作『スパイダーマン:ホームカミング』、今作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)のスパイダーマン(=ピーター・パーカー)は、ポップで軽くてウジウジしません。

作風もだいぶコメディより。
今作は特にギャグが多くて本当に5分に1回くらいのペースで挟まれてるイメージでした。

なんなら、「死」というシリアスなネタさえ、客観視して笑っていく姿勢があります。

私は過去のスパイダーマンシリーズも大好きですが、ウジウジ悩んで重たくなる感じのスパイダーマンはもう何度も見てきたので、そういう空気がない、カラッとした作風はフレッシュで超ストライクでした。

苦悩がなくても成長できる

スパイダーマンシリーズは「苦悩」→「成長」が型としてあります。

しかし今作はサム・ライミ版やマーク・ウェブ版と比べると、その型にハメてません。

というのも、キャラの年齢が若い分(16歳設定)、何をやってても成長するための材料になるからなんですよね、きっと。

なんなら毎日の出来事が成長要素なわけです。

だから、苦悩が無くても全然「親愛なる隣人」として成長していった様に感じました。

トビー・マグワイアやアンドリュー・ガーフィールドにも負けてなかったよ、トム・ホランド!

スパイダーマンはアイアンマンの後継者。「作風」にもその血は受け継がれている

MCUの世界ではスパイダーマンはアイアンマンの後継者、という位置づけです。

実際、彼らのキャラクターは、高い学力、武器の自作(タイツやWEBシューター)、父を亡くしてるなど共通点も多いです。

で、アイアンマンの後継者という設定こそが、おそらく「MCU版スパイダーマン」がカラッとしてる理由でしょう。

なんてたって『アイアンマン』(特に1作目)も、カラッと明るい作風で、それまでのアメコミ作品の重苦しい雰囲気イメージを変えた作品ですからね。

「実はそうだったのか!」&「市民目線」な展開はこれまでのMCUにはなかった味

「え?!なんか怪しいと思ってたけど、アンタそうだったんかい!!」っていう話の展開は、個人的にはかなり好みでした。

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のラストで、ガラス張りの箱に敵を閉じ込めるシーンを連想される騙されたー(;´Д`)という感覚は、チーム一丸となってミッションクリアした時の爽快さがありました(察しのいい人は事前に気づいちゃうと思うけど)。

MCU作品で、こういうどんでん返しがある作品って意外と少ない気がします(たぶん)。

そして、今までのMCU作品はヒーロー側の目線でしか語られてなかったですが、本作は我々のような一般市民がメインの登場人物となって物語が語られていきます。ここもこれまでのMCU作品にはなかった部分。

本作は、冒頭で書いた様に”スパイダーマンのキャラがポップで明るめになってる”だけでなく、話の構造や登場人物も、今までにない要素があるので、10年も続いたシリーズである種“MCU慣れ”してしまった観客でも、フレッシュな気分で楽しめると思います。

初恋のピュアさに悶える…青春模様もいい

今回はけっこうしっかり恋愛描写もあるんです。

もうね、いい年して恋したくなりましたよ(きっぱり)。

おなじみMJとの「くっつくの?くっつかないの?」のじれったい恋愛模様なんですが、今回はこれまでのMJ像と違って、かなり聡明でクール、己の力で人生を切り拓いてく成分が強い女性像になってます。

そんな、強い女性がピーターとじれったい恋愛模様を繰り広げるのは…、そりゃアンタ…萌えますよ!

ピーターもうじうじ成分が少なく、割と決めるときはビシッと決めるので見ててスッキリしたし。

やっぱり1番後にでてきたスパイダーマンシリーズなので、これまでのスパイダーマン見ててじれったかった所(もちろん、それが味でもあったけど)が、いい具合に改良されてますね。

関連作品

■サム・ライミ版『スパイダーマン』字幕版

■サム・ライミ版『スパイダーマン』吹替版

■マーク・ウェブ版『スパイダーマン』字幕版

■マーク・ウェブ版『スパイダーマン』吹替版

■『スパイダーマン:スパイダーバース 』字幕版
衝撃的だった複数のスパイダーマンがでてくるアニメのスパイダーマン。

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