『アメリカン・アサシン』〜ダレそうになるとアクションシーンが不意打ちしてくる〜

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『アメリカン・アサシン』の感想

どことなくB級感がただよう本作ですが(実際そんな気もしますが)、要所要所挿し込まれるハイクオリティーのアクションシーンで、全体がピリッと締まっていたような気がします。

『アメリカン・アサシン』のスタッフ・キャスト

スタッフ

  • 監督:マイケル・クエスタ
  • 製作総指揮:ダニエル・M・スティルマン
  • 脚本:スティーブン・シフ、マイケル・フィンチ、エドワード・ズウィック、マーシャル・ハースコビッツ

キャスト

  • ミッチ・ラップ:ディラン・オブライエン
  • スタン・ハーリー:マイケル・キートン
  • ゴースト:テイラー・キッチュ
  • アイリーン・ケネディ:サナ・レイサン
  • スタンスフィールド:デビッド・スーシェ

『アメリカン・アサシン』のあらすじ

恋人をテロリストに殺された主人公ミッチは復讐を誓い、独学で体を鍛え、ひとりでテロリストを追っていたが途中でCIAにスカウトされてエージェントに。
上官スタンのもとで厳しい訓練を受けつつ、裏取引でプルトニウムを入手し核兵器によるテロを企むスタンの元部下・ゴーストを追うことになるが…

アメリカン・アサシン』の感想

冒頭のテロリスト襲撃シーンがすごい

※このページの画像はすべて:(C)2018 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.

映画のポスターからは「ハリウッドのアクション・エンタメ映画」的な印象を強く受け、実際そのとおりなんですが、冒頭のテロリストがビーチを襲撃するシーンだけは、トーンが違ってかなりシリアスめに寄った演出でした。

とても陰惨な襲撃シーンは、主人公が復讐を誓って1年ほどで、1人で格闘術を身に着けテロリストの居場所を突き止める…というその後の荒唐無稽というかB級感が否めない展開にも「まぁ…あれほどのことが起きれば、その展開もなくはなくいか…(;´д`)」とどこか力ずくで納得させるパワーがありました。

アクションが意外と迫力あり

そんなわけで、冒頭の浜辺での襲撃シーンが終えると急に荒唐無稽度が高くなり
「うーん、もしかするとアクションも安っぽい感じかもなー
(*´∀`)」
などと失礼にも思っていたのですが、実際は急に差し込まれる不意打ちのようなスピード感あふれるアクションシーンは見応え十分でした(強いて文句じみたことを言うならアクションが要所要所カットで割られてるので、ちょっとなにが起きたのかわからない所もありましたが全然OK!)。

映画がダレそうになると、ほぼ確実に迫力あるアクションが不意打ちしてきて、ダレそうでダレない、絶妙なタイミングでしたね。このアクションシーンのおかげで映画全体の緊張感が保たれていたように感じました。

袖ナシなのがイイネヾ(*´∀`*)ノ

途中のVRトレーニングは必見

てな感じで、ナメてたら急に本格的なアクションシーンが挿し込まれ「やっぱすげえ映画なんじゃねえか…
(;´Д`)」
と思っていたら、急にVRゴーグルをつけたみんなが広場で撃ち合いをしあう先鋭的な訓練シーンがでてきて、ふたたびB級感のある味わい深い演出がでてくるので笑ってしまいました。

でもそうやって油断して笑ってると、また急にバイオレンス度高めのアクションシーンがでてきてびっくりさせられます。
なんていうか、「ふざけてるのか真面目なのかわからない」、「”荒唐無稽なB級感”と”本格派なシリアス展開”をいったりきたり」みたいな、不思議なバランスの作りなんですよね。

中盤の拷問シーンはかなりスゴい

そんな中でも後半、クライマックス手前のマイケル・キートン演じる上官が拷問されるシーンは、特別にハードな内容でした。拷問でツメを剥がすシーンがあるのですが、剥がしはじめから剥がし終えるまで全部見せてくれるので、見ているのがキツイ人も多いはず。

このエンタメ性の高さで、ここまでグロいの見せるのか…と、またもや本作の不思議なバランスを感じられるシーンでした。

クライマックスは海中核爆発からの津波!

クライマックスは、タイマーが起動してしまった核爆弾を海中に落として爆発させる、というミッションを主人公がなんとか成し遂げる展開で”荒唐無稽寄り”のシーンではありますが、それでも海中で核爆発が起きる→津波発生、の描写は(CGはちょっと安っぽいですが)、まるでディザスター映画を見ているような見ごたえがありましたね。
「爆弾のタイマーを爆発前に止めて終わり」という展開だってできたはずなのに、わざわざちゃんと爆発させて津波シーンまで描いたのはスゴいなあと感じましたよ。

まとめ

本作は暴力や殺人にたいしあまりに抵抗なく描きすぎているキライはあったし、上官からの指令をこれでもか!と無視しつづける主人公のキャラはさすがに気になったし、全体的になんだかんだB級感は否めないものの、けっこう楽しめる作品でした。

あ、あと最後に、次なるターゲットがエレベーターにのると、主人公が同じエレベーターにすでに乗っていた…というラストもなかなかかっこよかったので(中2的ではあるが)好きですヾ(*´∀`*)ノ

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