日曜の朝っぱらから『紙の月』を観てきた

映画(movies)
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「金は人を狂わせる」と言うけれど、人を狂わせるのは「自制心の欠如」だ。

抑えきれないほどの欲望、それを抑えられないと人は狂う。

この映画を観て、そう感じた。

 

主人公は銀行員。銀行の金を横領して欲望を満たそうとする。

際限なく湧き出る欲望は満たされない。そしてまた横領に手を染める。

当然、横領は犯罪で、バレたら捕まるし、人生は破滅する。

でも、例えばこれが犯罪じゃない方法で金を手に入れた場合はどうだっただろうか?

多分、この主人公の人生は破滅していたと思う。

 

狂ったのは「横領したから」でも「金をたくさん手に入れたから」でもなく、

「欲望をコントロールできなかった」からだ。

欲望をコントロール出来ないと、いつか狂い、破滅するのだと思った。

 

金のせいではない。金に色は無い。金はただの道具だ。

 

男と出会い、横領して、金を手に入れる。宮沢えり演じる主人公が変わっていく姿、池松亮介演じる相手役の男子学生が変わっていく姿は、欲望を自制する鎖がちぎれた瞬間が確かに感じられ、観ていて怖くなった。

 

この主人公の場合、きっかけは「男」や「金」だったかもしれないが、なにも欲望を抑える鎖が切るモノはそれだけでない。何かのきっかけで、誰もが狂う可能性はある。

 

爽やかに晴れ渡った日曜の午前中に観たから、朝っぱらから、いろいろと考えさせれた。笑

でも、面白かった…。

 

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