天才と凡人の違いとは
凡人は天才に近づけるのか、超えられるのか。
世にも珍しい「アメリカンフットボール漫画」
「スラムダンク」が連載される前、作者の井上雄彦は編集者に「この題材(マイナースポーツ)で漫画をやるには、始めから覚悟しといた方がいい」的なことを言われたことがあるって、なんかのインタビューで言ってましたが(多分)、「アメフト」は「バスケ」以上に漫画ではマイナー分野ではなかろうか。
アメフト?ルールどころか何人でやるかも知らない。てか、ラグビーとどう違うの?
そんな疑問すら浮かんでしまう方も多いだろう(私もだ)
しかし!!この漫画は、かつて「スラムダンク」がそうだった様に、そんな不安を余裕で一蹴する!!
アメフトの持つ、他のスポーツとは比べ物にならない「戦略性」や、もはや「格闘技」と呼べる様なぶつかり合い。そして、何人もの敵をぶち抜く剛速のスピード感。
タクティクス・パワー・スピード。アメフトの醍醐味を詰め込みまくったこの漫画、読み終えるとむしろ
「アメフト観たい!やりたい!」と思ってしまう!
そして、忘れてはいけないことに、この漫画、ただアメフトやってるだけでなく登場人物達の「想い」がとてもよく描写されてる。この漫画は、誰もが考え、悩んだ事があることを裏テーマにしているのだ。
その裏テーマとはズバリ「才能」について。
作中に何度も、凡人と天才の違いが描かれている。そして、凡人の才能への挑戦が「リアル」に描かれているのだ。
「凡人も努力すれば天才に勝てる」。そんな夢物語でなく、いくら努力してもかなわない様なパワー・スピードを持っている相手に凡人はどうすればいいか、どうあがけばいいか。
それを熱く、リアルに描いている。
その答えは、本作の裏主人公とも言える悪魔の司令塔クオーターバック「蛭魔妖一」の存在が如実に物語っている。(よーな気がする)
お時間あったらぜひ。
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