「これ、今年の映画で一番おもしろいんじゃないか?!」
そんな言葉が聞こえてきそうな程、おもしろかった!
結婚とはなにか。はじめのころは、あんなにも甘い二人だったのに時間がたつと劣化していく関係性。
男女の関係というのもやはり賞味期限があるものなのでしょうか・・・(無い場合だってある!と信じたい)。この作品は、ある夫婦の物語。
5回目の結婚記念日の朝、夫ニックが少し外出している間に妻エイミーが行方不明に。家にはなにやら争った形跡が・・・。物語はそこからスタートします。
どうやら妻エイミーはなんらかの事件に巻き込まれた可能性が高いようでした・・・。
夫ニックは即座に警察にきてもらい、事情を話します・・・。
果たしてエイミーは殺されたのか?ニックが犯人か?物語の最初の1/3は、そうしたいろいろな疑惑が交錯します。
そして、意外にも真相は物語中盤であっさりと発覚!これがオチか!
いえいえ違います。この映画すごいです。一番気になってたことがなんとオチじゃない。
物語はさらに二転三転するんです。息をのむ展開の連続、ドキッとすること多々!
2時間半の長編にも関わらず、まったく長さを感じさせないです。
とあるインタビューで監督デヴィット・フィンチャーが言ってました。
「ヒーロー映画の様に、善と悪がはっきりとわかれていることは実際の世界には少ない。この映画はどちらかが良い悪いではなく、それぞれに善の側面もあり悪の側面もあるように作りたかった。この映画を観終わった後、“夫ニックが悪いよね“”、“いやニックにも一理ある”といったような議論が生まれたりしたらいいね」(確かこんな内容でした。テレビでみたフィンチャーのインタビューを思い出して書いてるので、完全一致でないですが。)
まさに、そうでした。観終わった後、一緒に観にいった友人と、食事をしながらずうぅぅっと議論をしてしまいました。
はっきりいって、めちゃくちゃ面白かった。
こりゃ、もう一回観たいレベル。
そして、もうひとつツッコミたいのが映画のコピー。
「大切なものは、いつも失って初めてわかる」
なんですが、観終わった時にこう思いました。
「くっそ!このコピーに安心させられた。これ絶対、客を油断させようとしてる!」
いやはや、この映画、よくできております。
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